新DSC TEST中 [天体・DSC]
DSCの高速化を行っているが、エンコーダ単体で手で動かしても実感がわからない。このくらい速く動かしたのだからエラーが出ても良い(?)としてよいのかを試すにはやはり、実際に望遠鏡に付けてみるしかないだろう。ということで、工作を開始した。使用頻度の高いD60mmの架台の抵抗センサDSCを外して、エンコーダを取り付けた。取り付け用のアルミ板金、軸加工はすぐできたのだが、エンコーダ取り付けの推奨はM2.5のネジだ、エンコーダ取り付けの長穴が3mmなので取り付け精度を考えるとM3はつらいし、M2では細すぎる。推奨はM2.5と書いてあるのだが、M2とM3の間はM2.6だと思う。M2.6のタップとステンキャップ(なべネジではドライバーが入らないのだ回せない)を探したのだが近所のホームセンターには置いていないので、ちょっと遠出してようやく購入。どうにか組み上げることができた。
組み上げるのも簡単ではない。六角レンチも標準のままでは使用できない。写真下の様に先端部分をカットしてようやくステンキャップをまわすことができた。
ソフトはほぼ問題なさそうだが、これでテストしてからリリースする予定だ。サンプリング周波数を超えてエラーとなった場合LEDを点灯させるよう変更はすでに行っている。あと、リリースが遅くなっている理由は、Cartes du Ciel以外のソフトでの動作可能とすることを考えて、ASCOMドライバー対応のためDave EK's commandに対応しようと思っている。この辺の検証をまじめにやるとますます時間がかかるので、まずこの部分はαバージョンとしたいと思っている。
DSCの改善 [天体・DSC]
親戚との会食に行って、たらふく飲んでしまったので動作テストはまた来週ということで。
DSCとしての動作では、CPLDによる高速処理は必要ないようなところまできた気がしている。だめならクロックをExternalの20MHzとすれば、2.5倍の処理が可能となる。
いろいろ考えていたら次はCPLD,FPGAを使って何か面白い物を作ってみたくなってきた。
新エンコーダの実験 [天体・DSC]
木曜に届いたのは多摩川精機のロータリーエンコーダ。オンライン販売のアウトレットで安かったので購入した。すぐに使う予定はないのだが、次のDSC(HPのやつもあるのだが)に使う予定だ。
型番はOIH35-2048P6-L6-5V、2048P/RもありDSCに使うと8192Ticsになる。1000P/Rのものもあったが先週は売り切れだった(今見たら販売しているようだ)。
A/B相以外にゼロ点だけではなく120度の絶対値までわかる信号があり、しかもRS422のコモンモード出力のため信号線のため倍の12本と電源・GNDで14本も線が出ている。A/Bの正相と電源・GNDの4本のみDSC-03基板に接続し、動作させてみた。やはり予想通り。ゆっくり回転する分には正常に動作するが、少し高速で回すとエラーが発生する。DSC-03基板のサンプリング周波数に対し、A/B相の入力信号が速すぎるのだ。4秒で1回転よりも速いとエラーが出る感じだ。まあ、でかい望遠鏡用であればそんなに早く回せないので問題ないと思うが、今後改善しようと思う。
割り込み処理時間を短縮し、サンプリング周波数を上げるのはかなり限界に近いので、クロック周波数を上げる必要がある。PIC16F88は内部クロックを8MHzにできるので倍速は簡単だ。それ以上だと外付けクロックが必要になるが20MHzのオシレータをつければ、5倍のサンプリング周波数になる。
DSC公開準備中 [天体・DSC]
抵抗センサDSCは軸の取り付けのセンタだしが難しい、石川町SLFではこのためにチャンと動かなかった。
この基板は、抵抗センサ方式でも、通常の光学式エンコーダでもファームウェアの変更により使用可能にする。前にも書いたように、PICの書き込み機能を入れてあるので、余計な出費をする必要もない。
あ、オープンコレクタ仕様のエンコーダ用のプルアップ抵抗のランドつけるの忘れた。
PIC書き込み機能付きDSC [天体・DSC]
抵抗センサDSCのテストがまったくできない。夜になると曇るか、飲み会のお誘いが来てしまう。
テスト結果が出てからアップしようと思っていたが、ネタがなくなってきたので、回路図をのせます。
この回路の特徴
1.簡単・廉価
2.PIC書き込み機能付き
3.抵抗センサ/ロータリーエンコーダ両対応
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まだ、ロータリーエンコーダのファームは出来上がっていないが、たぶん問題ないだろう。
T-Studio さんからコメントをいただいたが、国内ではDSCはあまり人気がない。mini Note PCが非常に安く買えるようになったのでもうチョッとはやってもいいかな〜と思っている。
まず、DSCを作る場合、PICのファームウェアを書き込みしなければならないところが、一番のネックになっていると思い、書き込み機能を回路に入れてしまった。書き込み器を持っている方であれば、トランジスタとか抵抗のほとんどは省略できる。2番目のネックは半田付けだが、これは各自頑張ってください。
サポートとか、あまり対応できないとは思うが、ファームも公開させていただく予定です。
抵抗センサDSCほぼ完成 [天体・DSC]
現在は抵抗センサを方位軸は330度(ソフト的には270度に制約)しか使っていないので、有効な方向の中心を示すシールを貼ってある。
原村の観望エリアにこっそりと持ち込んでいたのでご覧になった方がいるかもしれないが(たぶん暗がりで判らなかったはず)、こんな感じの経緯台がのっていた。
ソフトを工夫すれば方位軸に対して360度使用可能になる予定だ(方法は考えてある)が、そろそろポンセットの続きをはじめたくなってきている。
抵抗センサDSCの進捗2 [天体・DSC]
センサ部のケース加工も少しすすんで先が見えてきた。でも明日は仕事がめいっぱいなので8日の午前中にどこまでできるかが勝負となった。
ソフトはまだまだだが、センサ入力は問題なさそうだ。とりあえず動くレベルに仕上げるのは問題ないだろう。PCにToolを入れてもっていけば、PICの書き込みまで実機で行えるので、最悪の場合は現地でプログラム修正を行うことになる。
抵抗センサDSCの進捗 [天体・DSC]
抵抗センサを使った低コストDSC(Digital Setting Circles)導入支援装置を原村に間に合わせて持って行きたい。電気回路は、平日にちまちま作ってほぼ出来上がっている。今回の基板には、arms22さん「なんでも作っちゃう、かも。」のpicburnでPICの書き込みができる回路も入っている(本当のICSP)。
ソフトもそこそこ進んでいるので今週末は、メカ工作だ。センサを軸に取り付けなければならない。センサなしの時はステンキャップを軸にしていたが、抵抗センサの取り付けを考えて真鍮で軸を作った。当然SUSで作りたいのだが、根性と道具がないので、柔らかい真鍮丸棒を電気ドリルで加工した。
軸をベアリングで固定する。
センサも取り付けた。ネジ穴が微妙に合わない、無理やり締め付けるとセンサが壊れるかもしれないのでネジ穴を広げなければ。
写真に軸が1本しかないのは、日没タイムアウトとなってしまったため。ベランダ工作はきびしい。原村に間に合うかどうかは50%ぐらい。何か問題が発生したらアウトだ。それよりも原村に行けるかどうか危なくなってきた。8/8は昨年末から有給休暇の計画取得を設定しているので問題ない(本当かな?)のだが、8/9の午後一にどうしても避けられない用事ができてしまった。8/8の夜だけでも頑張って参加したい。
OPampのスペックを読み間違えたみたいだ。Rail-to-rail (output←これを見落としていた)と書いてあったので安心してInput Common-Mode Voltage Rangeを見ていなかった。OPampを換えないと全然使い物にならない。チョッとなさけない。挽回するためには、早起きして音の出ないように工作し、会社を定時に抜け出して速攻でアキバに買い物に行くしかなさそうだ。[2008.08.06追記]
新型DSCの構想 [天体・DSC]
新型DSCに抵抗センサをどう使うか、いろいろ考えている。
一番簡単なのは、前にも書いたが、360度に対して330度しか使えない方式。でも、これじゃ格好悪い(ベランダ観望には十分なのだが)。そこで、360度使える方法を考えてみた。下の図で赤と青の線がが二対のセンサのとる値の百分率の線である。下限の緑の線と上限のオレンジの線でうまく切り替えればいいのだが、そんなに簡単ではない。電子回路には特性に温度依存性があるのだ。2000ticsを実現する為の、0.05%の精度を補償するのは結構大変なことである。
そこで、使用するときになるべく簡単なキャリブレーションを考えなければならない。構想はできているのだが、時間があまり取れない。(飲みに行く時間を減らせといわれるかもしれないが、こればかりはちょと...)