ZEQ25GT② [天体・一般]
ZEQ25GTの撮影システムをとりあえず組み立てた。ガイド鏡にはとりあえずアイピースを付けてある。ホームポジションで電源ON、日本語説明書には「赤緯体を90度横向きに」しろと書いてあるが問題なくGPSを受信、緯度・経度・時間の取得が出来た。金星を導入し、高度調整ノブと方位調整ノブを回しセンターに入るようにした。当然この状態では極軸はいい加減で星は流れてしまう。この赤道儀には「Polar Alignment」機能があり南向きのベランダでも極軸合わせが出来るのが購入理由のひとつだが、今のところ使いこなせていない。3等星ぐらいの基準星リストが出るのだが、どれかその星か良く判らない。もう少し極軸を追い込んでおき、微調整をこれで行うというのが使い方のようだ。
音は思っていたほどうるさくない。幹線道路に近いので車の騒音の方がけっこううるさい。これなら夜中に使っても大丈夫かな。
この赤道儀、アリ溝が面で押さえる機構でなかなか良いのだが、ビクセンのアリ型を使うと問題がある。下の写真のようにアリ溝底面の最大長が100mm程ある。
これに対して、ビクセンのアリ型はアリ溝取り付く凹み部分の長さが90mm。無理やり使うと傾いてしまうか、押さえる部分が少なくなり非常に不安な状態になってしまう。
そこで、バンドソーを使いアリ型を両側7mm位ずつ切り取り、使えるようにした。
どこかに遠征して極軸を合わせ込んで使ってみたいが、寒いな~。
最後に今日の太陽。
ZEQ25GT [天体・一般]
CMOS撮像面のクリーニング [天体・一般]
今シーズン初のカノープス [天体・一般]
ガイド撮影の準備 [天体・一般]
金星の太陽面通過のまとめ [天体・一般]
まず、ほぼ最小角距離の時の写真。
第3接触ちょい前のときの写真。
まとめ
横浜の天気は絶望的な予報。とにかく西に行かなければ。
6/6になる直前に家を出発。4時前に浜名湖SAに到着、GPVを確認。これより少しぐらい西に行っても天候の差は少なそうだ。帰りのことも考え、観察地点はここに決め、持ち込んだビールを飲んで仮眠をすることにした。
荷物の積み下ろしの楽な駐車スペース脇、ベンチのある所に機材を設置した。
北東方向に雲の薄いところはあるがほぼ前面曇り。同じように太陽面通過を見にこられた何名かとお話をする。「晴れますかね?」
西から少しずつ青空がのぞきはじめ、10時前には太陽が顔を出した。その後はほぼ快晴、暑い。ぼうしは持参したが、半袖の腕は見る見る日に焼けて痛くなる。ズボン越しの足もひりひりしてくる。
撮影用以外に、日食時と同様の望遠鏡セットを置き、通りがかる人に見ていただいた。「いいものを見せてもらった」と言われるとうれしい。
しかし、13時ぐらいになると少しずつ雲が増え、第3接触10分前には、大きな雲の塊が太陽を隠してしまった。13:28に雲越しに写真が撮れたがそれ以降はまったくだめだった。
105年後は生まれ変わっても間に合わない可能性が高い。とにかく見れてよかった。
□機材
日食時はEOS X2を使用したが、今回はNEX-5N。ほぼ天頂を数時間撮るのはこちらの方がいいはずだ。これ用にマウントアダプタを購入。中国製の安物だが結構ちゃんとした作り。
インターバルタイマーもNEX用に作った。時間がなかったので基板むき出し。実はこれが出来上がったのは5日の23時、出発前ぎりぎりだった。
リモコン発光部はテープで止めた。
もうひとつ、バッテリーアダプタ。全体で6時間40分を1分インターバル、第1~2、第3~4接触の約18分ずつを1秒インターバルえ撮影し続ける予定だったので急遽作成。ネットで安物電池を購入し、分解して電池セルを抜き、外部電源のコネクタを配線。
すべて、でっち上げレベルだがトラブルもなく使用することができた。
金星の太陽面通過の動画 [天体・一般]
金星の太陽面通過の動画をYoutubeにUpしました。
まとめは後ほど。