DSC の詳細1 電気偏 [天体・DSC]
今日は雪。横浜では珍しく、けっこう積もリました。
工作をいろいろやろうと考えていましたが、この寒ささではベランダ工作は無理なので、1日ポタ赤関連の設計をしていました。(といっても大半はごろごろしていましたが)
DSCの試作を50mmF10の時に書きましたが、これは本番(200mmF4反射用)です。
アキバでドブの経緯台部分に木ネジで取り付けられるようなケースを見つけました。多少の夜露には耐えられると思います。上の写真の緑の丸の部分に取り付けてあります。
ふたを開けると下ように基板が入っています。ユニバーサル基板がちょうど取り付けられるタッピングビス用のボスまで付いていました。また、この基板の下に穴を開け、ケーブルで2つのロータリーエンコーダにつながっています。
回路はPIC16F648A、USBシリアル変換FT232RL、水晶発信器、コネクタとCR少々でできてしまいます。前回の試作ではUSBシリアル変換にFT232BMを使い、ちょうどいい変換基板がなかったのでQFPから直接半田付けで線を出して、とんでもない配線になっていましたが、この構成では、28ピンSOP→2.54mmピッチ変換のユニバーサル基板を使ったのですっきりしています。2つのロータリーエンコーダに行く部分はそれぞれ独立したコネクタにしてあります。(これは、配線が逆でも差し替えで簡単に直せるようにしたためです。)
DSCはDave Ekさんが本家のようで、彼のデザインをそのまま踏襲しRS-232Cで接続する方がほとんどですが、いまどきのPCにはRS-232Cなんて付いていませんし、USBで接続すればバスパワーが使える(エンコーダによっては使えないかもしれません)ので電源の心配も要りません。またPIC16F648AにはUARTがハードウェアで入っているのでソフトウェアも楽に組めます。
←クリックで拡大
DSCを作る場合一番問題となるのがロータリーエンコーダの入手です。これは岩通アイセック(今調べたら社名変更して岩通システムソリューション株式会社になっていました)製のEC202A100Aを2個使っています。これは、アキバの千石通商とかで普通に販売しています。(ジャンク屋をいっぱい回ったけれどちょうどいいのはなかなかないです。)ただ、これは100パルス/回転(400tics)しかないのでメカ的に増やす工夫が必要です。
つづく
初めまして、DSCの記事興味深く拝見しました。
国内でオリジナルのDSCを開発している記事は初めてです。
私は一昨年Dave氏のDSCを作成しましたが(電子工作未体験
なのでトラブル続きでした・・・。)
KATSU様の制作したインターフェースは非常に合理的に出来ており
大変興味があります。
ファームなど含め、公開していただける予定はありますでしょうか。
上記の通り理系はさっぱりですので自力開発は困難ですが、とても
興味がありますのでご検討いただけると幸いです。
ではこれからもますますのご活躍を期待いたします。
by T-Studio (2008-08-28 04:53)
T-Studio さん、はじめまして。
コメントに気づかず、返事が遅くなり申し訳ありません。
現在作っている抵抗センサ式の物はPICの書き込み機能があり、PICのプログラマ(書き込み器)を別に用意する必要がありません。まったく同じ基板で、ファームの変更によりロータリーエンコーダ版をこれから作る予定でいます。こちらが出来次第ファームの公開しようと思います。
今後ともよろしくお願いします。
by KATSU (2008-08-30 18:18)
KATSU様
ご返答ありがとうございました。
楽しみにお待ちしております。
KATSU様のように開発が出来るといろいろ可能性が拡がりますね。
これからも楽しみに読ませていただきます。
宜しくお願いします。
by T-Studio (2008-09-04 20:35)