金環日食まとめ2 [金環日食]
ピンホールの投影像も動画にしてみた。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
まとめの続き
□失敗したこと
1.固定撮影でカメラの上下角度設定の問題。下の写真で最後の太陽がまだ欠けている。あと3分入るアングルが必要だった。
2.望遠鏡撮影で画角から外れる。極軸設定もいい加減だし、恒星時駆動のため太陽の動きからずれるため時々手動で補正するのだが、RA-方向に補正するとバックラッシュのためより大きくずれてしまう。RA-に補正したあとは少しだけRA+に動かしてバックラッシュをとってやる必要があった。最初これに気づかなく6分間分下の写真のように太陽がはみ出してしまった。
3.インターバルタイマーは正常に動作したのだが、遠征場所にあわせた設定にし忘れた。このため、金環になった時は1/15secのインターバル。あわてて手動で1秒おきにシャッターを切った。30秒程度で1秒おきの設定に入り安心。
□まとめのまとめ
全体を通し大成功だったと思う。それに大変楽しかった。
ベイリービーズが見え始め、次々と出ては消えるを繰り返す。周りからも歓声が上がる。その風景をビデオに撮ることができれば面白かっただろう。また、かなり暗くなったし、温度も下がった、温度計を持参していたので、これも記録すべきだったのだが、いっぱいいっぱいで余裕がなかったのが残念。
6月6日の「金星の太陽面通過」は近所で観測予定だ。いい天気になることを期待したい。
金環日食まとめ1 [金環日食]
まず、日食全行程の動画をYouTubeにUpした。
それでは、まとめ。
□遠征地の決定方法
今回好天にに恵まれ、日食の全行程を観測することができた。しかし、この場所を選ぶまでには、かなりの問題を抱えていたのだ。
GPVをメインとして当日の天候を考え、遠征場所をどこにするかが一番の問題点であった。1週間前までは、富士山が見える中心線に近い場所として、朝霧高原が最有力であったが、その後の予報で太平洋に近い程天候が悪そうな気配。もしそうであれば、なるべく北限界に近いところに行きベイリービーズを見ようではないかという意見が出てきた。
前日(5/20)、更新ごとにかなり変化する予報に、とりあえず談合坂まで行き15時のGPV更新で判断することとなった。
15時の予報を見て、やっぱり確実はない。次の予報では大きく変わってしまう可能性あり。南よりは北のほうがよさそうなので、腹をくくって美ヶ原へ。美ヶ原は北限界線に近く、晴れればベイリービーズが楽しめるはずだ。
16時過ぎに美ヶ原高原美術館駐車場に到着。まだ雪が残っていて寒い。
ここで、朝までいたら凍死しそうな気配だったので、夕焼けに明日の好天を念じて和田宿まで下りた。
和田宿で観望場所を検討したが、いい場所がなく。食事を取り、温泉に入って道の駅でビール。明朝早い時間に美ヶ原へ、という計画とし、車中泊。
■当日
□固定焦点撮影のセッティング
4時半出発の予定が同行メンバーがすでに現地到着、「人が集まってきているので、早く来い」との連絡により、時間前に出発し5時過ぎには到着。セッティングをすすめるが雲がかかってピントが決まらない。
まず固定焦点撮影の1分インターバルの撮影を開始。地平線を見下ろすロケーション、しかも雲があり、アングル確認は難しい。まあこんなものかというセッティング。結果から言うとちょっと、下過ぎ、左右の中央も少しずれた。日食が完全に終わる3分前までしか画角に入りきっていない。
□望遠鏡撮影のセッティング
自作のモーターコントローラを接続したが、なんか動作がおかしい。実際の動作テストがほとんど行えなかったので、まあこんなものか。仕方がないので、純正コントローラを使用。このコントローラはバックラッシュが大きい(補正されない)。これが後で問題を発生するが、この判断は正しかったと思う。
つづく
金環日食そろそろまとめなければ [金環日食]
金環日食観察報告速報 [金環日食]
金環日食の準備進捗5/12 [金環日食]
望遠撮影テスト [金環日食]
固定撮影リハーサル [金環日食]
5/21の準備 [金環日食]
4時35分(日の出のあと)
7時34分(最大食)
9時40分(画角から太陽が出る)
これ以外に望遠鏡で写真を撮りたい。赤道儀を使うのも極軸合わせがめんどくさいので、オートガイドのようなことができないか検討中。ちょっといい方法が思いついたので密かに製作中。うまくいけば明日ぐらいには途中経過が報告できそうだ。
書店で買った日食めがね比較 [金環日食]
先週、天ガ・星ナビを本屋に買いに行ったら、500円台の日食めがねが置かれていたので同時に購入した。
また、天ガのとじ込み付録と手持ち(職場の新年会のビンゴの景品)および、普段使用しているアストロソーラーフィルタとの比較を行ってみたい。多分に個人的嗜好の部分が含まれていると思うので、参考程度にしていただきたい。
太陽の写真はすべてα sweet digital+標準Zoom(18-70mm)70mmのレンズ前にフィルターを置き撮影。すべてISO-100・1/320sec・f/5.6・WB:太陽光・JPEGで撮影。PS LEにてピクセル等倍で切り出し再JPEG化を行っている。
A.金環日食を見る(月刊「星ナビ」5月号増刊) アストロアーツ
■冊子
星ナビと同じ大きさの冊子32ページ。漫画でわかる金環食などわかりやすい内容。
■日食めがね
「日食観察プレート(A5判)」として単独で販売されているもの。
名前のとおりA5版の下敷きのようなもの(うわさによると下敷きメーカが作っている)で、切り取って使うことができる。少なくとも5等分しても他のメガネと同等の大きさなのでお得な気がする。
太陽像は赤(オレンジ)。他の赤いフィルタの中で一番明るい。
B.金環日食グラスBOOK 宝島社
■冊子
A5判7ページ。渡辺潤一先生の解説付き
■日食めがね
「超高級ガラス製」と書いてある。電気溶接用の保護ガラスのようなものを紙の枠に入れて組み立てるキットになっている。
唯一、緑色のフィルター。他のフィルターは薄いフィルムだが、厚さが3mmほどのガラス製。他のものはフィルターなしで遠景でカメラのピントを合わせればほぼピントが合っているようだが、これはずれてしまう。私のへたくその腕ではピントが合わず、何枚か撮ったものすべてが下の写真のようになってしまった。眼視ではこのようなことはない。
C.金環食GUIDE 中央公論社
■冊子
B6判15ページ(表紙が1ページとカウント)。宇宙飛行士 山崎直子さんからのメッセージ収録&渡辺潤一先生監修
■日食めがね
黒色のフィルムを白のプラスチック枠で止めた構造。どっちが表かわからない、というかフィルムに裏表はなさそう。
太陽像は赤(オレンジ)。明るさは後述のEとほぼ同じで一番暗い。また、表面がつるつるで顔の反射の映り込みがあるので少し見づらい。
D.月刊 天文ガイド 2012年5月号 とじ込み付録 誠文堂新光社
■冊子
言わずと知れた「天ガ」
■日食めがね
薄いフィルムを紙の枠で挟み込んだ構造。見た目フィルムがよれよれ。紙枠の印刷で表と裏は明確。しかもフィルムに表裏で反射がことなるようだ。
太陽像は赤(オレンジ)。明るさはAとCの中間ぐらい。フィルターの裏側は表に比べ反射が少ない処理がされているようだ。表だと顔の映り込みが大きいが裏だと少ない。表裏を間違えないように使う必要がある。
E.太陽日食メガネ アイソテック (参考)
■日食めがね
フィルムを紙枠ではさみ込んだ構造。めがね型で耳にかかるので手で持つ必要がない。小学生とかにはいいかもしれないが、私には少し小さい。
カメラレンズ径よりも小さく、すべて塞ぐことができなかったため写真は撮れなかった。
太陽像は赤(オレンジ)。明るさはCと同程度で暗い。ただし、Dと同じように裏側は反射が少なく、顔の写り込みは少ない気がする。
F.アストロソーラーフィルター (参考)
太陽白色光観察の定番
白色光(ちょっと青い)。明るさは一番(写真は結構飽和している)。望遠鏡に付けて観察を行うときは問題ないがめがねのような使い方をすると、激しく顔が映りこむのが欠点。腕が悪いので写真はピンボケ。